改正貸金業法完全施行を前に、大手消費者金融とATM提携をしている銀行などが、提携を解消・停止する動きが増えているようです。
業法完全施行後は、ATMの利用明細票に「将来、支払う返済額の合計額」を印字しなければならず、システム変更をする余裕がないためのようです。
そこで、グループ会社で消費者金融をもつ銀行や、セブン銀行は、消費者金融に代わってシステム開発をするとのこと。
こういう所にも、業法改正の影響があるんですね。





大手消費者金融会社とATM提携の解消続出!
(2010年5月31日 データ・マックス


 大手消費者金融会社とATM提携をしている大手行や地域銀行、信用金庫で提携を解消・停止する動きが続出している。6月18日に完全施行される改正貸金業法で、貸金業利用者がATMで出金(借り入れ)する際は法令に沿った利用明細の交付が義務付けられ、提携金融機関はシステム開発が必要になり、コスト負担が生じるためである。
 業法完全施行後は、書面交付の施行規則でATMの利用明細票に現行の記載事項のほか、「将来、支払う返済額の合計額」を印字することが求められる。しかし、消費者金融業界は、貸し出しの縮小や過払い金返還請求など厳しい経営環境から自社以外の提携ATMまでシステム対応できる余力はないのが現状である。
 このため、ATM利用件数の十数%をノンバンクが占めているセブン銀行や大手消費者金融をグループ会社に持つ三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などでは消費者金融会社に代わってシステムを開発し、提携を継続する。
 しかし、大半の地域銀行や信金は「利用の少なさやキャッシング市場規模の縮小」などを踏まえ、費用対効果から開発を見送る。